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93rd Episode 『残る虚しさ【An empty feeling】』
月明かり、しかも満月の夜 物陰からこっそり様子を伺っていた人物がいた 「兄上、何やら面白そうなお話しじゃありませんか」 「これは、これは、若様の弟君ではありませんか」 「先ほどからお話しは聞かせて頂きましたが、どうやって手に入れたのですか」 ... -
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92nd Episode 『遠い記憶【A distant memory】』
陽の光に当てても映らない 「若様、どちらへ行かれるのですか?今日はどなたもこの門からお入り頂く事はかないません」 「そうか、一年に一回行われる道具の清めの日であったな、道を変えよう」 (幼いころ、何度か、迷い込んだ事があった、確か、秘密の通... -
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91st Episode 『意味不明な言葉【It doesn’t make sense】』
お互いを思いやる気持ちですわね 「Nana、戸締りしっかりお願いね」 オーナーKeiとNanaが店を閉める準備にバタバタと動いている そんな中でもマイペースでコーヒーを味わうMiyuさん、貫禄のオーラが光っている 「冷めても美味しいわね」 「Shintaroさんも... -
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90th Episode 『七星の道具【Arms of the Seven Stars】』
自身が鏡その物なんです カフェの壁時計が時を告げ、カフェの一日も終わりに近づいている ドアベルが鳴り、Miyuさんのご来店 「Miyuさん、すみません、忙しいのに呼んじゃって」 「いいわよ、まぁ、顔見たかったし、それとあなたに聞きたい事あったのよ」 ... -
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89th Episode 『記憶を映す鏡【Mirror to reflect memory】』
もう、それ以上言わなくていい Nanaのアパートに着くと、部屋のすぐ前にある駐車場に車が無い こんな時間にどこへ行っているんだろう、何となく拍子抜けした感じと同時に、何かあったんじゃないかと悪い方へ考えが及ぶ アパートのドアノブにオーナーKeiか... -
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88th Episode 『会う口実【Chance to meet】』
同じじゃないかしら? 疲れているのに頭の芯が妙に冴えていて、中々眠りにつけなかったShintaroさんも、いつの間にか深い眠りについて目覚めたのはもうお昼を過ぎた頃だった リビングには綺麗に畳んだタオルケットとテーブルにはパーキングに使った分の小... -
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87th Episode 『真の狙い【True aim】』
一瞬、口元が笑った 東の空がほんのりとピンク色に染まると街は少しづつ目を覚ます (はぁ~あれから全然眠れなかった、カフェの始まる時間までは少しあるから、一回家に帰って服を着替えていかないと) 音を立てない様に整えて、リビングを出る コトリと... -
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86th Episode 『魂が揺さぶられる様な【Soul-stirring】』
帰ってくれない? Nanaの家から車で10分ほど走ると、upper classな街並みに変わって行く 通りは既に夜中の1時を過ぎているのに、そこそこの人通りがあり、飲食店や遅くまで開いているスーパーやショップの灯りが辺りを照らしている Shintaroさんのマン... -
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85th Episode 『不安と絶望【Anxiety and Despair】』
しまった、見られてしまった 夜はにわかに深まり、遠くに聞こえる通りの車の音も静かになって来る頃 「Nanaは車を置いてるからここに戻ってくると思うんですよ」 オーナーKeiとMiyuさんはまだ、カフェを離れられずにいた 「そうね、でも、ここだと休まらな... -
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84th Episode 『巻き込まれる【Get involved in an accident】』
何らかの影響 「Shintaro君、そろそろ着く頃かしらね、もう、出られるの?」 「ええ、でも、少しShintaroさんを待つ間にと思って」 コポコポとお湯が注がれる音と華やかでフルーティーな香りが広がる 「ごめんなさいね、Miyuさん、コーヒーを淹れるのすら...