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オーナーのKei、スタッフのNana、友人、カフェに訪れるお客様が登場人物となり繰り広げられるエピソードの数々、過去から現在、そして未来へと続く不思議な記憶の鏡を通して、ファンタジーでミステリアスなストーリーが、非日常と隠れ家的な癒しをお届けします
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71st Episode 『本当の自由【True freedom】』
オーナーが女神に見えるよ じりじりと照り付ける陽の光が眩しくて太陽がどこにあるのかよくわからない空 「暑いですね~お花が辛そうですね」 「朝、たっぷりお水はあげても直ぐに渇いてしまうわね」 「もう少しで私の背に届きそうな向日葵だけが元気そう... -
70th Episode 『冷めやらぬ興奮【Still buzzing over】』
ごちゃ混ぜになってるよ 「Miyuさん、大丈夫ですか?」ゆっくりと目を覚ますMiyuさんを気遣うNana 「あ~身体が重くてだるいわ、あなた達は何ともないの?」 「もう、慣れてますから平気です」 「私も最初は同じでしたよ、妙に頭だけすっきりしてて、なの... -
69th Episode 『ほどけた糸【Unravels thread】』
縁は続いているんですね 「ふ~ん、そうだったんだぁ」 意地悪そうな笑みを浮かべたNanaがShintaroさんを見て、指で胸の辺りをつんつん 「何か言ったらどう?」 ちょっと引き気味でNanaの攻撃を甘んじて受けているShintaroさん 「ふふ、そんな大昔の記憶で... -
68th Episode 『家族の絆【Family Ties】』
私がね、決めたのよ 「ねね、Shintaroさん、Miyuさんの鍵、オーナーの鍵とくっつけてみてよ」 頷くと、オーナーの鍵の少し緩んだ付け根の輪にMiyuさんの出した小さな鍵の先の穴に通してみる その瞬間にShintaroさんの手に力が入り、ぐっと握って震える、眉... -
67th Episode 『まさか、こんな近くに【Unexpectedly, so close】』
綺麗な鍵ねぇ? どんよりとした雲が重たく圧し掛かる様な空に星は見えない、そんな夜でもカフェのカウンターには甘く香ばしい香りが立ち込めて、コーヒーを点てる音だけが静かに広がる 「さ、取り敢えず、コーヒー淹れましたよ、召し上がって下さいな」 Mi... -
66th Episode 『癒しの隠れ家Cafe Kei’s【Just chilling hideaway Cafe】』
お薬みたい 梅雨の晴れ間が広がるカフェの午後、陽ざしは夏の様に暑い ドアベルが鳴り、常連のお客様Eriさんがご来店 「暑いですね~コーヒー下さい」 「Eriさん、お久しぶりですね、お元気でしたか」 「ええ、お陰様で、オーナーもお元気そうで何よりです... -
65th Episode 『本当に欲しいものは【What do you really want?】』
全部持っている人なんているのかしら? 息苦しく、じっとり絡みついて来る蒸し暑い空気も夜になるとヒンヤリと感じる 「オーナー、私、昨夜はすみませんでした」 「いいのよ、何も言わなくても、大丈夫、わかっているから」 「でも、Miyuさんにも心配かけ... -
64th Episode 『過去に縛られる【Behind the past 】』
やっぱり最強だよ 「どこか、行く?」 「どこかって?」 「いや、どこって、ん~」 「いいよ、このままで、走りながらでも」 「じゃ、どこか停めよう」 視界が開けて、街から港へと続く夜景が綺麗な橋を渡る 「全然違うけど、ここも綺麗でしょ?」車を止め... -
63rd Episode 『窮地から救う【Save his bacon 】』
大きなため息 「お休みの所ごめんなさいね」 「いえいえ、休みは寝てるくらいですから、丁度コーヒー飲みたかったんで良かったです」 「そう?それなら、お休みの日はコーヒーを飲みに来てくださいな」 「土日はカフェは忙しいですよ」 「まぁ、Nanaったら... -
62nd Episode 『誰のための犠牲?【Sacrifice for】』
意地悪な気持ち 朝から降り続いている雨が上がって雲がちぎれてキラキラと光る、もうすぐ夕焼けも沈む頃 「雨は上がったみたいね」 「そうですね、このまま晴れるのかな」 「梅雨に入ったら案外晴れる日が続いたりするわ」 「今日はお客様も少ないですね」...