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オーナーのKei、スタッフのNana、友人、カフェに訪れるお客様が登場人物となり繰り広げられるエピソードの数々、過去から現在、そして未来へと続く不思議な記憶の鏡を通して、ファンタジーでミステリアスなストーリーが、非日常と隠れ家的な癒しをお届けします
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83rd Episode 『連絡が取れない【Can’t reach】』
未来の子よね カフェの夜も更ける頃、お客様も一組、二組と扉の向こうへと去って行く ドアベルが鳴り、Miyuさんが再びご来店 「ねぇ、Nanaは?まだ?」 「ええ、Miyuさん、まだ帰って来てないんです」 「連絡は?無いの?」 頷くオーナーKeiの顔が曇る 「... -
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82nd Episode 『共鳴する光【Resonance】』
魂が抜けた、そんな感じ ドアベルが鳴り、眩し過ぎるブルーがかったシルバーの光がぶつかり合って共鳴している 「お先にどうぞ」 「あ、でも、どうぞ」 何やら声が聞こえるが、たぶん、どちらが先に入るかで譲り合っている様な会話だ 「何なの?これ、どう... -
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81st Episode 『胸騒ぎ【Feel uneasy】』
金色のオーラ 「何時に待ち合わせなの?」 「そろそろ、って、なんでMiyuさんまで来てるんですかぁ」 「コーヒー飲みに来たんですけど何か?」 「ふふ、良いじゃありませんの、私が話したんですから」 「何でも話しちゃうんだから、こんな小さな事がこ~ん... -
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80th Episode 『美味しいコーヒー【Delicious coffee】』
心が綺麗だから ニュースが各地の大雨の報道をしている、カフェの今日も降ったり止んだりを繰り返す空 「オーナー、また、降って来ましたよ、かなり大粒の雨です」 「いつまで続くのかしらね、こんなお天気」 ドアベルが鳴り、常連のお客様、鉄鋼関係の会... -
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79th Episode 『暖かい心配【Warm care】』
な~んか、ややこしいな お客様の波が途切れたのはもうコーヒータイムも過ぎて、少し薄暗くなった頃 「はぁ~今日はお客様が次から次へといらっしゃいましたね」 「ホントね、お疲れ様ね、少しお掛けなさいな、コーヒー淹れましょう」 「はい、疲れました... -
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78th Episode 『引き寄せられる【Drawn toward】』
翼がきら~んと光る 今にも泣きだしそうな重たい雲が広がっている空を見上げる 「天気予報で警報級の大雨になるって言ってましたよ」 「何時頃から降ってくるのかしらね、今日はお客様も少ないかしらね」 ドアベルが鳴り、常連のお客様、Jinさんがご来店 ... -
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77th Episode 『私って優しくない?【Isn’t it kind?】』
すっごく綺麗な色 お客様がお帰りになると、さっきまでの笑い声や食器を置く音がピタリと消えて嘘の様に静かになる 「あら、もう時間ね、電気消してくれるかしら?」 「はい、ついでに裏のゴミ出しの準備して来ますね」 ドアベルが鳴り、Shintaroさんがご... -
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76th Episode 『お節介【It’s not your business】』
オーナーの笑顔こそ無敵 「オーナー、カミナリがピカピカ光ってます」 「さっきから雲行きが怪しいとは思っていたけど、やっぱり降ってくるのかしらね」 「不安定なお天気が続いてますね」 「昨日はお天気が良くて良かったわね、楽しかった?」 「はい、海... -
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75th Episode 『その笑顔には適わない【No match for your smile】』
海辺のカフェでも行こうか 蒸し暑い夏の夜、遠くに大通りの車の音がして、カフェの駐車場はすっかり暗闇に包まれている いつもは何とも思わないのに、今日は少し心細い感じがする 「膝は大丈夫?まだ痛む?」 「曲げると少し痛いかな、普通にしてたら大丈... -
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74th Episode 『一つ一つ乗り越える【Overcome one by one】』
お手柄だわねぇ 「おやおや、これは皆さん、お揃いで、どうしたんですか?」Shigeさんが目を丸くして廊下の自販機の前に立っている 「Shigeさん、やっぱり夜勤だったんだ、良かった、いてくれて」Nanaが駆け寄る 「Nanaちゃんどうしたの?あっ、何か飲む?...