このケーキ、センス良いよ
「こっちの方は、ほぼ、準備は終わりましたよ」
「あら、Renさん、そしたらグラスや食器類をカウンターに出すお手伝いして下さるかしら」
「もちろんですよ、オーナー」
嬉しそうにカウンターの中へ入りオーナーの横でおしゃべりに夢中になっている
「Shintaro君もお掛けなさいよ、ちょっと休憩したら」
「はい、もう少ししたらNanaを迎えに行かないと」
「あら、もうそんな時間ですの?」
ドアベルが鳴り、Romiさんが戻って来た
「わぁ、素敵な飾り付けね、賑やかでいいわ」
「Romiさん、ゆっくり休めなくてごめんなさいね」
「全然、大丈夫、お料理の方はどう?盛り付けとかなら手伝えるよ」
「じゃ、ToyoさんとFujiさんがキッチンにいるので、そちらへお願い出来るかしら」
「ねぇ、オーナー、奥の冷蔵庫の方に可愛い箱が入ってるけど?」
「あっ、Fujiさん、そのままにしておいて下さいな」
「可愛い箱?それってもしかしてケーキ?」
「ふふ、Shintaroさんのアイデアでね、用意して下すったんですの」
「へぇ~、ねぇ、見ていい?」
「私も見たい!見たい!ちょっとだけならいいでしょう?」
「Nanaが来てからのお楽しみなんですけどね、ちょっとだけですよ」
Fujiさん、Toyoさん、Romiさんが綺麗な箱を持って来てカウンターに置くと、MiyuさんとHaruさんが子供の様に騒ぎ出し、他の人々も何の騒ぎかと集まって来た
「わぁ、すご~い、綺麗なケーキ、Cake.jpね!」
「あら、ご存じですの?Haruさん」
「ひどいなぁ、それを私に聞く?オーナー」
「Cake.jpは有名よ?日本で一番のオンラインケーキ販売サイトなんだから」
※写真のケーキもCake.jpのページにリンクしています
「これは失礼しました、MiyuさんもHaruさんも食のプロでいらしたわね、ふふっ、Takaさん、Souさんはご存じ?」
「知ってますよ、可愛いのや、綺麗なの、面白い個性的なの、ケーキに限らずスイーツのオールマイティですね」
Takaさん、Souさんが大きく頷く
「本当にいい時代だねぇ、どこに居てもこんな素敵なケーキが手に入るんだから」
「そうですよねぇ、Katsuさん、私達の時代はねぇ」ToyoさんとFujiさんが言葉を忘れて眺めている
「Shintaroさんのアイデアでしょう?それなら間違いないですよ、ねぇ、皆さん?」
「Renさん、そんなに持ち上げないで下さいよ」
「いや、このケーキ選んだのShintaroさんでしょう?センス良いよ、Nanaちゃんにぴったりだもの、さすがShintaroさんだわ」
「もう、Romiさんまで」
一頻り、ケーキを囲んで盛り上がる所にドアベルが鳴り、続々と常連のお客様が到着
「Nanaちゃんがアメリカへ行ったら寂しくてのぅ、泣いてしまいそうじゃよ」
毎日、Nanaの顔を見に来るのが日課のKonさん
「今日の音楽は任せてね、何でもリクエストにお答えするわよ」ピアニストのAmiさん
「KinakoとMonakaが付いて来そうになって困ったよ」いつもワンちゃん達のお散歩でいらっしゃるHiroさん
「ツアーから帰って来たばかりなんだよ、スケジュールが空いてて良かった」プロゴルファーのEisukeさん
「私も非番で助かったよ、Nanaちゃんは娘みたいなものだからね」大通りの救急病院のドクター、Shigeさん
カフェの壁時計が時刻を告げている、まだ予定のお客様は全員揃ってはいないが、そろそろNanaを迎えに出る時間
「皆さん、Nanaは10分程度で来ますので、それまで少し休んでいて下さいな」
「じゃ、お料理とか飲み物とか最終チェックしておくわね」
「Romiさん、ありがとう」
「Shintaroさん、Nanaのお迎え、お願いしますね」
「はい、では、行ってきます」
日が短くなり暮れ始めた空、窓から見えるShintaroさんの車が駐車場を出て行った
「車が到着したら、電気を消すので皆さん、用意は良いですか、せ~ので一斉にですよ」
Renさんが段取りを確認している、ワクワクとその瞬間を待つ顔は、皆、優しさに溢れているのでした
【The moment to welcome】
NanaのFarewellパーティ準備に大忙しのカフェケイズ、素敵なケーキに皆さん、大はしゃぎです
今日から特集でお届けするのは、Cake.jpの美味しくて楽しいケーキのご紹介です
”美味しいスイーツが届くという感動、ケーキを囲む幸せな瞬間”
日常の中に、ほっと息をつくひとときは、安らぎと幸せを感じられる大切な時間ですね
私達が淹れる一杯の美味しいコーヒーもそうでありたいといつも願っています
ShintaroさんがNanaの好みに合わせて選んだケーキは三つ
フル-ツズコットケ-キ、メルティーローズ ガトーショコラ、ウィーンの銘菓ザッハトルテ です
明日のOwner Kei ’s Choiceのコーナーでもっと詳しくご紹介致します、お楽しみに!
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