66th Episode 『癒しの隠れ家Cafe Kei’s【Just chilling hideaway Cafe】』

目次

お薬みたい

梅雨の晴れ間が広がるカフェの午後、陽ざしは夏の様に暑い

ドアベルが鳴り、常連のお客様Eriさんがご来店

「暑いですね~コーヒー下さい」

「Eriさん、お久しぶりですね、お元気でしたか」

「ええ、お陰様で、オーナーもお元気そうで何よりです」

濃厚で深い香りが辺りに広がってうっとりする様な表情のEriさん

「お待たせしました、どうぞ」

「いつも本当に良い香りですね」にっこりと微笑み、ひと口

「美味しいです、オーナーのコーヒー、飲みたかったんですよ」

「お忙しかったんですか?」

「そうなんです、このところ仕事が忙しくて」

Eriさんは保育士さん、とても優しい話し方、清らかな笑顔、子供達からも大人気というのも理解できる

「雨が降ると身体がだるくて、ちょっと疲れが溜まってしまっていたみたいです」

「あら、それは大変でしたね、色々と保育園も仕事量が増えているでしょう?」

「そうなんです、お掃除も念入りに除菌したり、子供達と接するにも十分に気を遣ってね」小さなため息

「そうですわね、でも、子供達にも不自由があるでしょうね、お食事とかもね」

「早く、自由に遊ばせてあげたり、お喋りしたりしたいです」

「ホントですわね」

「そんな中でも子供達から逆に気付かされたり、元気もらえるし、幸せな事だと思っています」

「そんなEriさんだから、子供達も嬉しいんじゃないかしら?一緒に過ごした日々はきっと大切な思い出になりますよ」

「そうでしょうか?保育園の時の思い出とかってありますか?あまり覚えていないんじゃないかって」

「小さいからこそ、心に残る思い出ってありますよ、忘れませんわよ」

「オーナーのコーヒーも、オーナーとの会話もとっても癒されます、お薬みたい」

「ふふ、そうかしら」

「あら、今日はNanaちゃんはお休みですか?」

「いえ、今日はお仕事で午後から来る事になってるんですのよ、あら、もうそろそろですわね」

「お仕事に、カフェにと彼女も頑張り屋さんですね」

「ええ、助かっています、あの子が来てからお客様も増えてね、それまでのんびりと私一人でやっていたので、本当はもう一人くらい増やした方がと思いつつ、中々、良い人も見つからなくてね」

「私、誰か当たってみましょうか?アルバイトの方」

「ありがとうございます、もし、いらっしゃったらご紹介下さいね」

「わかりました、友人にも聞いてみます」

美味しいコーヒーと優しいオーナーとの落ち着く会話、疲れた時は、癒しの隠れ家Cafe Kei’sへいらっしゃいませ、きっと解ける様に心が楽になりますよ

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